露出ものがCFNMやCMNFになるか?という厳密な話はおいといて。
露出というジャンルについて語ろうとおもう。
(野外)露出の歴史はけっこう長く、今から15年以上も前から始まったんじゃないかなあ。
セックスばかりのAVだった時代から、フェチや特殊な趣向に合わせた作品が爆発的に増えていた頃。
全裸にコートで、パパッと裸をさらしたり、無色透明の雨合羽を裸の上に着て外を歩きまわったり。
野外露出ものが世にでたときは、おお!と思ったものだ。
本来、公衆の場で野外露出していいのか?ってはなしだが、作品はリリースが続いた。
しかも当然、内容はより過激なものを求められていくよな。
でも当然、犯罪スレスレというか、グレーっぽいラインでの苦しい制作だったのだろう。
やがてジャケットだけ過激にして、内容は全然ダメという時代がきた。
たとえばこれ。
一見、スゲーよな。
でも知ってる人は「フ、懐かしいねえ」なんておもうだろう。
全然ダメなシリーズのひとつだった。
あたかも、あらゆる場所を全裸で歩き回っているのか?と期待してしまう。
だって、合成と思えないし、完全に全裸だし、一か所じゃないし。
「超過激」とか「激露出」とか
「NON STOP EXPOSURE」なんて書いてある!
でも実際に買って見てみると、ひでーのなんの。
「NON STOP EXPOSURE」って意味分かって書いてんのかよ!って。
からくりはこうだ。
全編のほとんどは水着みたいな下着を来て、ずーっと散歩みたいに歩き回る。
食堂に入って食事したりする。
ひとに絶対みつからないような場所でようやく、裸になって男といちゃついたりフェラしたりセックスしたり。
車の中で同じく、裸になって男といちゃついたりフェラしたりセックスしたり。
そんなシーンが全編の95%くらいだ。
で、のこりの5%くらい、時間にして5分くらいがジャケット用の写真撮影。
ジャケットの95%くらいを占めている面白そうなシーンが、じつは本編では5%くらいって・・・
逆じゃね??
しかもこのシーンって、直前までコートを着てたり、車にいたりして、
「せ~の」で、パッとその場所へ行ってパッとコートを脱いで、パパッと写真を撮ってサッと車に帰る。
時間にして数十秒とか数分。これを何か所かで繰り返してジャケットが完成している。
マジックの種明かしみたいに、分かってしまうとくだらねえ。
なるほどそういうことかと。
マジックをうまく見せるほど、見せられたほうはコロッとひっかかる。
でもな、ジャケットのシーンって一応、合成とかのインチキでもなければ、本編に無いわけではないんだよ。
だから、その一瞬のシーンを楽しみに、つい買ってしまうんだ。
新作のパッケージを見ると、「これは前作より良さそうだ」って騙されちゃう。
繰り返し騙されつづけてしまう。
メーカーやシリーズを変えて、たくさんのこういった露出ものがリリースされた。
「今度こそは」と期待して買っちゃう。
一体、いくらつかってんだよ、おれ。
でもそんななか、よくここまでやった!と5分くらいスタンディングオベーションをしたくほどの作品もでてきた。
まあ、ごく少数だったけど一線を越えかけた作品もリリースされたわけだ。
ようやく本物の野外露出の時代が来たか!
これからどんどんエスカレートしろ!と期待と股間を膨らましていたら・・・・
これ↓。
なに、これ。
前代未聞の背景モザイク。
終わったな・・・・とおもった。これやっちゃあダメだろ。
野外露出というジャンルの終焉をかんじた。
なにかしらの圧力というか、規制がはられたんだろうな。
実際、このころを境に過激さは低下していき、ジャンルとしても衰えていった。
今も(野外)露出というジャンルはあるが、かつてのような過激さはみをひそめている。
おりしもプライバシーの侵害がうるさい時代となり、なんでもないテレビ番組でも背景モザイクが当たり前となった。
まあ、昔の生き残りの作品を、動画サイトから今も見れる作品があるので見てない人は見てみるといい。
伝説的な作品を、DUGAさんなどから見ることができる。
↓
「この作品スゲー!」とおもっても、もう新作はリリースされないことを承知しておけ。
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