当時、過激そうなジャケットをひっさげて、多くの露出作品がありました。
シリーズ化されたものも、少なくないです。
それほど、野外露出モノはブームとなりました。
でも、そのほとんどは、ジャケット撮影用の露出というのがほとんど。
ひどいのは、ジャケット写真のシーンが、結局無かったなんていう作品もありました。
この「露出 at nagoya」シリーズは頭一つ以上出た、革命的なものでした。
当時のほとんどの作品は、「もっとやれよ!」「なんでここで終わりなんだ!」「人が来たら逃げるって・・・・」というストレスが募るものばかりでした。
そんな中、むしろ「そこまでやるか」と感心させられる、おもいきったチャレンジ精神は称賛に価しました。
当時、ジャケットに何度もだまされた私の、ひとつの教訓は「羽織るものを持っているジャケット写真の作品はダメ」というのがありました。
でも、この作品はさすがは「露出 at nagoya」シリーズ。
ビビリまくって、すぐに羽織ってしまうというくだらない作品とは違いました。
まあ、それでも、そのキワドイシーンの撮影時間は、どうしても1分前後ですね。
1分なら、まあがんばっている方だとおもいます。
通行人のおばあちゃんが、びっくりして振り返って見ているシーン。
カメラを2台使い、前と後ろ双方から撮影しています。
これほどのリスクを負っているのだから、そうして当然だとおもいます。
また、映像として、両方活かせます。
場所を変えて、商店街。
全裸ではありませんが、胸まで出して闊歩します。
青服のカメラを持ったひとが、前方から撮るカメラマン。
このシリーズのすばらしいところのもうひとつが、背景モザイクが無いこと。
商店街の看板はおろか、通行人にさえモザイクがありません。
もちろん、今ではもう、こんなリリースはできません。
交差点での露出。
やっぱり1分程度ですが、他の露出作品に比べれば、そこそこの時間に感じます。
アングルが変わると、2倍楽しめます。
さらに場所を変えて露出。
ボリューム感を感じます。
歩行者のメインの流れからは、ちょっとはずれた位置ですが、それでもよく脱いでいるといえます。
地下街。変化があっていいですな。
再び、ひと通りの多い歩道。
後ろから来た若者たちが、寄ってきます。
同じ場所で別アングル。
やっぱりあると嬉しい別アングル。
良い意味で、革命を起こしたシリーズです。
痒いところに手がとどいた。言いたいことをやってくれた。
これからも頑張って作ってほしいと、心から応援したくなるシリーズでした。
一方で、悪い意味で過激さに拍車をかけることにもつながります。
まもなく、素人には分からない規制とやらがかかり、背景モザイクが入ったり、公然性の喪失へと向かっていきます。
見終えたとき、不満がないわけではないです。
欲をいえばきりがありません。
でもこの作品は、傑作に違いないとおもいます。
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