じっさい、振り返ってみるとこうだ。
シチュエーションもの、8作。
素人もの、29作。
(番外編をのぞく)
ユーザーの希望と制作側の希望が一致してしまった結果ともいえるかな。
素人の素のリアクションをもとめられた。
制作側も、構想がそのほうが楽だ。
シチュエーションものは、構想を練りに練らないといけない。
スタジオ代もバカにならん。
たしかに、素人ものはツボをおさえていると言えたが、すべて当たりではなかった。
すくなくともオレは、だけどな。
いろいろ、地方へロケに行ったりして金かけたり、
「浴衣編」とか「水着編」とか趣向を変えていたが、オレにとってはむしろそれは「はずれ」だった。
「水着」とか「浴衣」とか「常夏(レジャー)の服装」とかじゃなくて、もっと身近な格好にしろよ。
オレは、たとえアイデアが大変でも、金がかかっても、シチュエーションものをもっとだしてほしかった。
数すくないシチュエーションもの。修学旅行にひきつづき、また旅行に行っちゃったよ。
金の使い方、間違ってねえか?
その筋の有名漫画家とのコラボ。さすがにアイデアはよかった。アイデアはな。
シリーズ中の評価も高いほうではないだろうか?
これはよかった!銭湯をかりきっての撮影。
シチュエーションと素人を融合した作品。
番台に素人女性を座らせて、客のおとこたち(役者)がチンポを思う存分見せつけるというもの。
脱衣所の床拭きなんかも女にやらせて、さらに全裸のおとこに近づかせたりする。
カメラも複数使用。
最後はおとこたちのセンズリ大会となる。
この作品で、まだまだこのシリーズもやるねえ、とおもえたが・・・・。
一作前のこの作品で、やっちゃあいけない女全員に目線モザイクをやっちゃう。
非難の嵐。当たり前だ。野外露出作品で、背景モザイクするより罪がおもい。
人気の素人ものにマンネリ感がただよううえに、目線モザイクなんぞやらかすからとうとう37作目で打ち切り。
ジャケットの写真をみればわかるとおもうが、あいかわらずのカメラワーク。
被写体を同じ大きさでしかとらえられない。
目線の入った子はモザイク処理。
全体的に、当初斬新とおもわれた作風と華やかさは、もはや感じられない。
大手メーカーが、全国的に「CFNM」をしらしめた革命的シリーズ。
もっと時代をリードしてよかっただろ。
どうして伝説と化して幕を閉じてしまったのか、惜しくてならない。
ときには、アイデアを提供しようかとか、本気でおもったときもあった。
だがやめた。
メーカーの掲示板をみれば、そんな内容はあふれている。
ごくまれに、アイデアが採用されることもあるが、おもったほどの映像化はされない。
なにか別のとこに問題があると思われた。
ほんとうに自分が「これだ」とおもう作品は、自分で作るしかないのだ。
このころからそうおもった。
業界の慣習にとらわれない、素直に素人のエロの発想だ。
最後にことわっておくが、このシリーズは好きだったし、よくやってくれたともおもっている。
ここでの語りでは批判的なことばが多かったが、「もう少しこうしてくれれば」という気持ちが強いがゆえだ。
実際、オレはすべて買って見た。
しかも、待ちきれなくて発売日前日には手に入れていた。
そこまで好きなCFNM。
これまでの絵を見てきてもなお、その良さが分からないだろうか?
今度あらためて、「良さ」を掘り下げて語ろうか。
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